Google翻訳でインバウンド対策
とても有名なサービスなので、パソコンを使ってインターネット上で各国語の翻訳に使われている方も多いと思われます。
このGoogle翻訳ですがスマートフォンやタブレット向けのアプリが無料で利用できるのをご存知でしょうか? 一般的な文字入力での翻訳だけではなく、「音声翻訳」と「カメラ翻訳」の機能がけっこう便利なので紹介します。
スマートフォンに話しかけるだけで同時通訳が可能
まずは音声翻訳機能の紹介です。
現在38ヶ国の言語に対応しているので、ほとんどの国はカバーできるのではないでしょうか。
言葉の対応ができない国の人を接客する場合は非常に役立つとのではないでしょうか。
使い方も簡単で、あらかじめ日本語と相手の言語を選択しておきます。
そしてマイクのアイコンをタップし、スマートフォンに話しかけるだけで同時通訳してくれます。
例えば中国人と話す時は、「日本語→中国語」、「中国語→日本語」と2言語を同時に通訳してくれるので、1つのスマートフォンだけで会話することができるので、こちらから伝えたいことを一方的に伝えるだけでなく、お客さんと対話形式のコミュニケーションをとることができます。
これで言葉がまったく分からない国の人が来ても何とか対応できるのではないでしょうか?
カメラに写った文字が自動で日本語に変わる
次はリアルタイムカメラ翻訳機能です。
このリアルタイムカメラ翻訳とは、カメラを文章にかざすとディスプレイに映った文字が自動的に翻訳されて表示される機能です。つまりビデオの撮影のように文章を写すと自動的に翻訳されるのです。
今までは英語とフランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語間で翻訳可能だった機能が2017年1月25日から日本語の翻訳にも対応するようになりました。
左の画面が翻訳前で、右の画面が翻訳後です。
例えばお客さんが英語のガイドブックなどをもとに質問してきた場合、なかなかすぐに答えられないことってありますよね。
そんな時にこのリアルタイムカメラ翻訳機能を使えばすぐに日本語に翻訳できるんです。カメラをかざすだけなのでコミュニケーションの妨げにもなりません。
翻訳の精度は高くありませんが、単語単位ならば精度も高いので、それをヒントに相手の意図を察する事が出来て、対応もスムーズにできるかもしれません。
現在、リアルタイムカメラ翻訳は「英語→日本語」のみですが、将来的には他の言語にも対応する予定だそうです。
通常のカメラ翻訳は多言語対応で翻訳したい文章を撮影すれば、文字入力や音声翻訳と同じように、それを翻訳する事が可能です。
ちなみにこちらは「英語→日本語」だけでなく韓国語や中国語などを含めた多言語対応となっているので、英語圏以外の人とやり取りするときはこの機能を使うのがオススメです。
またこのカメラ翻訳では文章や文字を撮影し、翻訳したい箇所だけ選択するとその箇所のみを翻訳することもできます。
例えば「heritage」を選択すると「遺産」と翻訳されます。
このように分からない単語のみを翻訳することができます。
実際の翻訳精度ですが、まだまだコンピューター翻訳では他社のサービスも含めて完全なものではありません。翻訳ツールは文章が複雑に長くなればなるほど翻訳精度が低くなり、間違った翻訳になってしまうことが少なくありません。 ただお互いにまったくコミュニケーションがとれないような時には、翻訳の精度が悪くても単語やシチュエーションでだいたいの事は想像できるかもしれません。 短い文章や、単語のみの翻訳を上手に使えばコミュニケーションの手助けにはなるのではないでしょうか。
コンピューター翻訳の精度は低く間違った翻訳も多いですが、技術が発展するにつれて翻訳の精度は更に上がっていくでしょう。無料でできるインバウンド対策の一つとして利用してみてはいかがでしょうか。