2016年の訪日外国人の総数は前年比21.8%増の2403万9千人となり、日本政府観光局(JNTO)が統計を取り始めた1964年以降で最多の訪日者数となりました。2020年の東京オリンピックまでは確実に訪日外国人数は伸びていくと予想されます。インバウンド対策がまだお済でない方も、今からでも少しずつ始めてみてはいかがでしょうか?
国別で見るとインドネシアが27万1,000人が前年比32.1%増となっています。インドネシアは親日国家で有名ですが経済的になかなか日本へ旅行できる人は少なかったのですが、経済発展やLCC(格安航空会社)の充実などもあり増えて来ているようです。親日国家で人口2億5千万人というポテンシャルを考えると、まだまだ伸びる可能性があるでしょう。
そしてロシアを除く19ヶ国が年間での過去最高訪日外国人数を記録しました。
なかでも中国が637万3,000人(前年比27.6%増)と初めて年計で600万人を突破し、昨年に引き続き訪日旅行者数のもっとも多い国となりました。爆買いツアーなどに陰りが見えてきたなどとも言われてましたが、個人旅行やリピーターなどが増えているようです。
さらに、韓国が509万300人(前年比27.3%増)と初めての500万人台を記録しました。政治的な事なども絡み韓国へ渡航する日本人は年々減少していますが訪日韓国人は年々増えて、特に若い世代の旅行者数が伸びています。次いで台湾が416万7,400人(前年比13.3%増)と初めての400万人台を記録しました、人口2600万人の台湾ですので単純計算で5人に1人が訪日、まさに親日の代表ですね。
この3ヶ国に香港を加えた東アジア4ヶ国の合計は前年比23.1%増の1700万人超えとなりました。
また、欧米豪9ヶ国は前年比17.7%増の295万6千人と300万人に迫る規模となり順調に増加しました。
2016年度、訪日観光客数を国別で見てみましょう。
出典:日本政府観光局(JNTO)
2015年
総人数 | 2016年
総人数 |
1泊あたりの宿泊費 2015年 | ||
1位 |
中国 | 4,993,689 | 6,373,000 | 11.015円 |
2位 |
韓国 | 4,002,095 | 5,090,300 | 7.504円 |
3位 |
台湾 | 3,677,075 | 4,167,400 | 8.291円 |
4位 |
香港 | 1,524,292 | 1,839,200 | 11.179円 |
5位 |
アメリカ | 1,033,258 | 1,242,700 | 9.329円 |
6位 |
タイ | 796,731 | 901,400 | 8.271円 |
7位 |
オーストラリア | 376,075 | 445,200 | 9.039円 |
8位 |
マレーシア | 305,447 | 394,200 | 9.078円 |
9位 |
シンガポール | 308,783 | 361,800 | 9.499円 |
10位 |
フィリピン | 268,361 | 347,800 | 5.365円 |
11位 |
イギリス | 258,488 | 292,500 | 7.315円 |
12位 |
カナダ | 231,390 | 273,100 | 8.134円 |
13位 |
インドネシア | 205,083 | 271,000 | 6.085円 |
14位 |
フランス | 214,228 | 253,400 | 8.365円 |
15位 |
ベトナム | 185,395 | 233,800 | 5.893円 |
訪日外国人観光客全体では最も訪問者の多い月は7月、次いで4月 桜シーズン、10月 紅葉シーズンの順に訪問者が多い。
夏休み、花見に紅葉、日本人観光客も訪日外国人も考えは同じですね。 日本人観光客向けのイベント、お祭り等を訪日外国人旅行者も楽しみにしているのでしょう。
1月から3月は訪日外国人が一番少ないのですが雪景色などを目当てに来られる東南アジアの旅行者や、桜シーズン前の梅や桃の花見が目的の旅行者も増えてきています。